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『イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をした
いと、わたしは切に願っていた。…」』(ルカ22:15)
2千年前、救い主として来られたイエス・キリストが、弟子たちと共に守られた新しい契約の過越祭。4月10日(聖暦正月14日)の夕方、過越祭大聖会が、イエス様の仰せと聖書の記録どおりに、全世界の神様の教会で一斉に挙行された。
昨年の初めに始まった70億人類宣教運動の熱気の中で、大勢の人々と救いの祝福を分かち合うために、これまで急使の役目に力を尽くしてきた国内外の聖徒たちは、喜びと感謝で命の祭りを迎えた。過越祭の翌日(4月11日)と日曜日(4月16日)には、除酵祭・復活祭の大聖会がそれぞれ祭りの掟に従って敬虔にささげられた。
災いを免れ、罪の赦しと永遠の命の祝福まで_過越祭大聖会過越祭は、神様が人類の罪の赦しと救いのために制定なさった3次の7つの祭りのうち、最初の祭りだ。過越祭は、『災いが過ぎ越す』という意味であり、神様の多くの祝福が約束されている。
神様の教会の本堂である新しいエルサレム板橋神殿では、聖徒3千人余りが出席した中、過越祭大聖会が執り行われた。天の母は、天の罪によって死を免れることができなくなった天の子どもたちのために、ご自分の肉と血で罪の赦しと永遠の命はもとより、大きな災いを免れる祝福まで約束なさった天の父に感謝をささげられながら、世界全域のすべての子どもたちに、その御恵みが同様に臨むよう祈られた。また、「神様の祝福を享受する息子と娘として、自負心を抱き、未だに救いの知らせを聞くことができず、神様の御前に進み出て来れないでいる魂たちを憐れんで、堂々と福音を伝えよう」と教訓なさった。
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- 4月10日(聖暦1月14日)夕方、過越祭大聖会に出席した
新しいエルサレム板橋神殿の聖徒たち。
聖餐式に先立ち、洗足儀式が行われた。洗足儀式は「ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」(ヨハ13:14-15)と言われながら、イエス様が行われ命じられた儀式だ。聖徒たちは、キリストに倣って、お互いの足を洗いながら、洗足儀式に臨んだ。
続く聖餐礼拝で、総会長金湊哲牧師は、3,500年前イスラエルの民が過越祭を守ることにより、災いを免れてエジプトの奴隷生活から解放された歴史を説明し、過越祭の意味を伝えた。旧約の歴史は新約時代に成就される預言であり、イエス様が新しい契約の過越祭を立ててくださったことにより、人類は遂に罪のくびきから解放される。金湊哲牧師は「過去の歴史は未来のための教訓」であり、「いつどこで降りかかって来るか分からない災いから、世界の人々が神様から保護されて、共に天国に進むことができるように、世界を救うことに思いと誠を尽くそう」と力強く語った(出12:4-13、マタ26:17-28、マタ24:3、21、一テサ5:1-3、二ペト3:6-12、ゼファ1:14-18)。
全世界の神様の教会と聖徒たちの家庭に、エロヒム神様の限りない祝福が込められた聖なる夜、聖徒たちは、人類の安寧と救いのために、価なしに肉と血を許された、キリストの崇高な愛を称え、過越祭のパンとぶどう酒を食べて飲んだ。
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宣教で従う犠牲の道_除酵祭大聖会過越祭の翌日4月11日(聖暦正月15日)、人類の罪を代わりに贖われようと、十字架の苦難に遭われたキリストの犠牲を称える除酵祭が到来した。 除酵祭は、出エジプト当時、過越祭を守って奴隷生活から解放されたイスラエルの民が、エジプトの軍隊が追いかけてくる危機の中で、葦の海を渡りきるまでに経験した苦難を記憶するために制定された日だ。イスラエルの民は、酵母を入れないパンと苦菜を食べながら、この日の苦しみを振り返った。
過越祭で罪の赦しを約束なさったイエス様は、祭司長と民の群れに捕らわれて苦難と侮辱を受けられ、この日、十字架で亡くなられることで、人類の重い罪の価を代わりに支払われながら、祭りの預言を成就された。聖徒は、過越祭の午前0時から同日午後3時まで断食することにより、キリストの苦難を記念する(マタ9:15)。
天の母は除酵祭大聖会の礼拝を迎え、子どもを救おうという一念で、死の苦痛もいとわれなかった天の父に、お祈りを通して深く感謝をささげられた。シオンの子供たちが父の高潔な犠牲と愛を抱いて、力強く福音を叫び、人類を救いに導くことを願われた母の祈りに、聖徒たちは涙まじりの「アーメン」で感謝と悔い改めの心を表し、宣教の使命を改めて心に刻んだ。
総会長金湊哲牧師は「イエス様は自分のことより、子供の命をもっと大切に考えられたので、十字架の言葉では言い表すことのできない痛みまで堪え抜かれた。私たちもイエス様のように、自分より他人をもっと大切にする成人した信仰で宣教者の職務を果たす時、人類を罪から立ち帰らせ悔い改めの道に導くことができる」と述べた。さらに、「『宣教』は、『十字架』に凝縮されているイエス様の生涯に従う高貴な業」と強調しながら、自分の命を捧げてまで人類の救いを願われたキリストの望みを、速やかに成すことができるように、70億人類宣教運動に最善を尽くしてくれるよう呼びかけた(マタ26:59-27:31、二テモ4:1-5、一ペト5:8-10、二テサ1:5。)
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復活と天国の望み、70億人類の胸に_復活祭大聖会除酵祭の後に迎える、初めの安息日の翌日(日曜日)は復活祭だ。旧約の名称は初穂祭であり、イスラエルの民が神様の権能により、エジプト軍の追撃を振り切って葦の海を渡って上陸した日に由来している。旧約時代には、春に収穫した新しい穀物の穂一束を揺する儀式を行い、神様に祭祀がささげられた。
除酵祭に亡くなられたイエス様は、初穂祭の預言に沿って「眠りについた人たちの初穂」(一コリ15:20)として、復活なさった。聖徒は死の権勢を打ち破られ、全人類に復活の生きた望みをお許しくださった神様の御恵みに感謝をささげながら、週の初めの日、聖なる復活祭の礼拝に出席した。
天の母の感謝の祈りで復活祭の礼拝が始まった。天で犯した罪の価で死に至るしかなかった子供たちに、復活と天国の望みをお許しくださり感謝をささげられた母は、過越祭から復活祭に至るまで、神様が御自ら見せてくださった崇高な愛と犠牲を、皆が心の底から悟ることを切に望まれた。
聖書の記録によると、将来、正しい人は復活して天国の栄光を、悪い人は復活して裁きと地獄の刑罰を受けることになる(ヨハ5:28-29)。すべての聖徒が、神様の御心にふさわしい生き方をし、正しい人としての復活と変化の祝福を授かることを祈願した総会長金湊哲牧師は「復活の望みを得た後、苦難と迫害も恐れず、福音を宣べ伝えることに全力を尽くした初代教会の聖徒たちの信仰と情熱が、私たちの胸の中で『復活』して、70億人類宣教の使命が早く完成することを願う」と述べた(ルカ24:1-10、一コリ15:2-4、一テサ4:13-18、黙20:11-13)。
礼拝を終えてから、聖徒たちは、復活なさったイエス様が賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになると、弟子たちの霊的な目が開いた行跡を記念し、一緒にパンを分けた。母は誠意をもって祭りを守った聖徒たちを激励されながら、「神様が下さった愛を胸に刻みなおし、災いが横行する時代に、明日の安全と平和が約束されていない70億の人類に、救いの約束『新しい契約』を伝えてあげよう」と呼びかけられた。
聖徒たちは「祭りを守りながら、私たちが受けた祝福がどれほど大きいのか、天国の望みを持つ私たちがどれだけ幸せな人なのか、改めて感じた。神様の恵みが無駄にならないように、全世界に愛と命の知らせを伝えるキリスト者の使命を果たしていこうと思う」と述べた。
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- 2千年前イエス・キリストの教えに従って敬虔に過越祭を守った全世界の神様の教会の聖徒たち。
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- 2千年前イエス・キリストの教えに従って敬虔に過越祭を守った全世界の神様の教会の聖徒たち。