霊的な塩の地を沃土に変える天の母の命の水
- 国
| オランダ
- 日付 | 2009年.2月.24日
風に乗って悠々と羽を広げる風車、その下に果てしなく広がるチューリップ、都心の真ん中を通る運河と行き来する船… 頭の中に描かれる国があることでしょう。ここはオランダです。韓国の面積の5分の1ほどに過ぎない小さな国ですが、風車の国、運河の国などいろいろな修飾語がついてまわるほど、美しく強い国力を持った国です。
オランドという名は、「低い地」という意味なのですが、名前からわかるように国土の4分の1が海抜0メートル以下の低地帯です。本来は陸地ではなく海でした。しかし、堤防を積みあげ長い間にわたって海の水をくみ出した後、塩の地をきれいな水で希釈して生活の場を成したのです。
塩の地を沃土に作り上げた国、ここで私たちオランダ教会はエルサレムから湧き出る命の水で不毛な霊的塩の地を沃土として、豊かな実を創出する福音の御業に参加しています。
このような御業に私たちを呼んでくださった神様に感謝をささげます。
冷めない福音の熱情で沃土を掘り起こす
2006年10月、ついにオランダ教会の福音が始まりました。私たち夫婦と韓国から自費糧で来た二人の家族が全部でしたが、ここの良い条件と平穏な環境を見てオランダ福音も順調に続けられると思いました。
オランダはヨーロッパで英語が一番上手な国だと言います。オランダ語が難しかった私たちにはとても幸いなことでした。英語とオランダ語を混ぜて話をしてもあまり差し障りなかったからです。
一日も早く失った兄弟姉妹を捜そうという覚悟で熱心に福音の種をまきました。一日二日…いつの間にか二ヶ月が過ぎました。しかし、聞く人はいませんでした。1700万の人口の半分が信仰を持っていないという事実を認証するように、御言葉を伝えようとすると、関心がないといって背を向けるだけでした。
だんだん心も体も疲れていきました。その時、韓国を去る前に「福音の情熱を冷まさないように」と頼まれた御母様の御言葉が思い出されました。初めは熱い情熱であふれていたのに、現実を目の当たりにしてその初めの心を失うなんて御母様にとても申し訳ありませんでした。もう一度心を改めて、私たちは宝石よりも貴い天の家族を探そうという信仰と希望だけを心の中に満たして神様に切に祈りました。
次の日、朗報が聞こえました。それほどまでに願っていた天の家族に出会ったという便りでした。 オランダ教会の初めての実、まさにシャロン姉妹です。ちょうど仕事が休みの日で家にいる時にシオンの家族たちに会った姉妹は常に真理を知りたかったと、天の母の便りを聞いて快く天の子になりました。姉妹を導いた後、シオンの家族たちが感謝と喜びの涙をどれ程流したのか、その感動をどう表現したらいいのか分かりません。 神様は私たちの小さな真心と祈りにもすべて答えてくださいました。数日後、二人の娘を導いた姉妹はご主人と職場の仲間たちにも天の母を伝えました。
ついにオランダの福音に活気があふれ出しました。シャロン姉妹のように命の水を待っている兄弟姉妹がどこかにいるだろうという確信が生まれたからです。御母様の御言葉どおりに冷めない情熱であきらめなかったら神様は必ず私たちの願いを成し遂げてくださると信じます。
命の水をふくんだ沃土の上に芽が出る
シャロン姉妹に会ってからは新しい命の祝福が月ごとに続きました。御言葉を伝える歩みごとに神様が私たちと一緒におられることが感じられました。二ヶ月の間忍耐して蒔いた福音の種がついに芽を出すように思われました。その青々とした若芽たちの話を少し伝えようかと思います。
まず、レイチェル姉妹は昔から母なる神様がいらっしゃるだろうと信じていた方です。自分の考えを話したら理解してもらえない周りの人たちによって心が傷つきもしましたが、そのような信仰に変わりはなかったといいます。
そうしたある日、家事をしているとき窓の向こうから御言葉を伝えているシオンの家族たちの姿を見たのです。姉妹は「神様、あの天使たちが私にも御言葉を伝えるようにしてください」と祈り、願いは直ちにかないました。それだけではなく、そのように信じていた天の母の存在も聖書を通じて確実に悟ることができました。
長い時間、天の母を捜し迷っていた貴い天の家族、レイチェル姉妹。こちらには姉妹のようにエルサレムから湧き出る真理の命の水に渇いた実である魂が、あちこちで私たちを待っていました。
ユダヤ人である父親の影響で聖書の知識は多かったが、真理を捜すことができなくて多くの宗教を転々としたアリ兄弟もその中の一人です。天の母と新しい契約の真理を聞いて直ちに神様の子に生まれかわった兄弟は、海外出張の日程まで延ばして御言葉を続けて調べました。兄弟は現在学んだ御言葉を他の家族たちに教えるシオンの大きな動き手として育ちました。
持病で長い間家で休養をして来たイワン兄弟は、真理を悟った後、新しい人生を生きています。 病気がどんどん好転して、職場にも再び通うようになりながら生き生きとしています。兄弟は霊肉の間に新しい命をくださった御母様に常に感謝しています。
オランダ教会の特徴があったとしたら、家族単位の家族が多いことです。 一人が導かれれば、自然とその家族が皆シオンに出て来ます。大変な環境の中でも喜んでシオンに出て来て、知り合い、仲間、隣人を選り分けることなく天の母を伝えるマリオ兄弟とオリーブ姉妹の家庭を含めて、常に奉仕と宣教、御言葉の勉強に先立つルツ姉妹とグレン兄弟の家庭など、信仰の家庭を成した家族たちがシオンでも一緒に集まって福音のために和合する姿を見ると、私たちの心も温まります。
韓国、そして天の母、命の水の根源を探して
ヨーロッパは個人主義の性向が強い所です。お互いにあいさつはよくしても、気経に他人に自分のものを施す事や、奉仕することには不慣れです。そのためか、現地の家族たちも初めは天の父と母が歩まれた犠牲の道を知識的にだけ理解して、心では完全に悟ることができないので、韓国の家族たちが奉仕する姿をとても怪しげに思いました。
このような文化の差を悟ることが遅くなるかと思い、韓国の礼節や文化に接する機会をたびたび準備しました。そして、韓国の家族たちが発するシオンの香りをたびたび伝えました。すると、シオンの家族たちは徐々に天の父と母の愛を心に刻み始めました。
そしていよいよ、世界の民族が新しいエルサレムの懐に飛んでくるという預言がオランダでも成し遂げられました。一番先に預言の足を放したのは、アリ兄弟でした。 韓国で天の母の愛をたっぷり受けて帰って来た兄弟は、熱い情熱で福音の一線で多くの助けになっています。体の調子が悪い中でもいつも自分の仕事よりは教会の大小事を先に思い、シオンの家族たちに仕えて気配りする兄弟の姿は、皆の胸を打って手本になっています。
韓国訪問を希望したルツ姉妹とイワン兄弟も数日後、憧れていた天の母にお会いして帰って来ました。その後、韓国で御母様から受けた愛と思いやりを他の人たちにも伝えようと決心したイワン兄弟は、その決心を実践する中で真理を理解できない人々によって大変なこともたくさん経験しましたが、少しもものともせずに足りない御言葉の勉強にもっと力をつくしながら喜んで福音を伝えています。
このようなことを通じて、福音は私たちの計画と努力によってではなく、ただ天の母の能力と導かれることで成しとげられるということを悟りました。まだ子供のような信仰のオランダシオンの家族たちですが、福音のためにお互いに和合して足りない中でも祝福を受けることを行おうとする姿を見て、御母様がもっと大きい愛と祝福を注いでくださるようです。
このようにエルサレムから湧き出る命の水が、文化と国境の壁を崩しながら流れ流れて暗闇に閉じこめられていた魂たちを悟らせているので、私たちはもっと手まめに命の水を伝える使命をつくすことでしょう。
命の水の終着地、ヨーロッパで
オランダは小さな国なので、どの都市でも1~2時間あれば行くことができる距離にあります。そしてアムステルダムを含めて訪問する都市ごとに命の水に渇いている魂たちに会えます。私たちがまだ行くことができなかった所にも多くの兄弟姉妹たちが待っているでしょう。
こちらは毎年既成教会が消えて、教会に通っている人たちの数もめっきり減っている現状です。わずか5年前にしてでも4万ヶ所に至った教会が、今は2千ヶ所にしかなりません。5、6宗派が一つの建物に集まって礼拝を差し上げたり、表は教会なのに中は全然違った用途で使われる場合もよくあることになってしまいました。
このような時であればあるほど、命の水の真理をもっと早く知らせなくてはいけないと感じます。初めはほとんどの人が御言葉に関心がないように見えました。しかし、無関心なのではなく、まだ本当の真理に出会うことができなかったからだと考えられます。彼らに早く命の水を伝えるためには、天の父と母が見せてくださったとおりに、その愛と犠牲を実践する福音の動き手がもっとたくさん必要です。
ヨーロッパはまだまだ掘り起こさなければならない所が多い霊的な不毛地ですが、ついに命の水が触れて蘇らせる世界福音の敷地です。もちろん逆境はあるでしょうが、それだけ祝福を受ける機会が限りないので、ヨーロッパ福音、 オランダ福音ももっと熱く起き上がることでしょう。
御母様、エルサレムから湧き出る命の水で、真理のない不毛な塩の地が沃土に浄化されています。神様の契約の箱に仕えるオランダ教会が拡張されることをすべての家族が一つの心で切に求めています。また、刈り入れるものは多いのに動き手が少ないので動き手を送ってください。オランダ宣教の門を大きく開いてくださって、ヨーロッパの不毛な地が天の母の命の水で喜びがあふれるように祝福してください。